Content-Oriented Networkにおけるインネットワーク誘導技術


研究背景

1. ネットワークキャッシュ

近年、YouTubeに代表される動画共有サイトなどのコンテンツ配信サーバの負荷増大が問題となっている。 この問題の解決策として、サーバ以外のノードにコンテンツのキャッシュをもたせることが挙げられる。 コンテンツをキャッシュから取得することで、サーバにかかる負荷を分散させることができる。

2. Content-Oriented Network

新世代ネットワークにおける枠組みの一つとして、Content-Oriented Networkという概念が提案されている。 従来のネットワークでは、IPアドレスと呼ばれるネットワーク上の個体識別情報(位置情報を含む)を用いてコンテンツを保持しているサーバにアクセスすることで、コンテンツを取得している。
しかし、ユーザの興味はコンテンツそのものにあり、位置情報にあるわけではない。 ユーザがコンテンツ名を指定するだけで適当なサーバからコンテンツが取得できるような コンテンツ本位なネットワーク運用が、Content-Oriented Networkの基本的なコンセプトである。

研究内容

「ネットワーク内のキャッシュ」を「コンテンツ名」に基づいて探索することを可能とする技術に、Breadcrumbs(BC)[1]という方式が存在する。 この方式では、ネットワーク内の中継ノードがコンテンツを転送する際に、コンテンツのキャッシュとともに"breadcrumb"という小さな誘導情報を残していく。 新たなクエリ(コンテンツに対する要求)は、過去に同一コンテンツが通過した際に残したBCを辿ることによってキャッシュを探索することができる。

本研究では、

を目的とし、このBreadcrumbs方式に基づいたクエリ誘導に関する研究を進めている。


参考文献

[1] E. J. Rosensweig and J. Kurose,
``Breadcrumbs: efficient, best-effort content location in cache networks,''
Proc. of IEEE INFOCOM 2009, pp. 2631-2635, June 2009.


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