光ネットワークと密接に連携したアプリケーション構築技術


研究背景

1. ネットワークトラフィックの増加とその対処

近い将来, コンテンツの大容量化, 多様化が予想されることや、近年のインターネットトラフィックの増加により, 従来の電気的なIPネットワークに代わって, 高速かつ大容量な全光ネットワークの実用化と, それに適応したコンテンツ配信システムの実用化が期待されている. しかし, Wavelength Division Multiplexing (WDM) 技術に基づく全光ネットワークの中で, 最も実現性の高いスイッチング方式を採用しているOptical Circuit Switching (OCS) ネットワーク では, その通信方式の特性上, 今までのパケット交換に基づいたアプリケーションソフトウェアを使用しても, 高速な通信性能を十分に発揮することができない.

2. Peer to Peer (P2P)

コンテンツを効率的に配信するシステムとしてPeer-to-Peer (P2P)が存在する. P2Pとは, 参加するマシンが対等に通信を行うことが特徴の通信方式であり, コンテンツ配信に利用される場合, 同一コンテンツを多数へ配信するという形式が一般的である. 中でもBitTorrentは, P2P による通信を利用したコンテンツ配信ソフトウェアの1つであり, コンテンツ配信効率が高いため, 広く普及している.

研究内容

1. BitTorrent over Optical Network (BT-ON)

OCS ネットワークと密接に連携しその通信特性を積極的に利用したBitTorrent として, BitTorrent over Optical Network (BT-ON) を提案している. BT-ONでは, 以下の3つを主な目的としている.

2. 通信の局所化による, 光パス長の短縮

しかし, BT-ON の問題点として, 光パスの距離を考慮していないことが挙げられる. これは光波長パスを張る通信における最大の問題点であり, 長距離にわたって同一波長を用いた光パスを多用すると, 波長資源の利用効率が低下する. そこで本研究では, このような問題点を解消するため, 近隣のピア同士による通信を促進し, それに付随して起こる配信効率の低下に対処している.


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