光ネットワークにおけるIPルーチング処理低減のための連携ノード構成法


研究背景

近年、世界的にインターネットの利用者が急増している。また、動画などの 大容量コンテンツ配信の拡大により、ネットワークを流れる通信量は爆発的に 増加している。通信量の増大に対応するための技術として、光ネットワークが 注目されている。特に1本の光ファイバで信号を同時に転送する光WDM技術の発展により、 ネットワークのリンクは、高速大容量化の一途をたどっている。

一方、通信量の増加に伴うリンクの高速大容量化に加え、 ユビキタス環境の進展に伴うネットワークの広域化に起因して、 ルータノードにおけるIPレベルでの経路選択処理が増加する傾向にある。 特に、ネットワークの広域化に伴う経路情報の増加や経路選択処理の 複雑化が懸念される。また、経路長の増加に伴うネットワーク遅延などQoS保証の問題も顕在化する。

これらの課題に対し、本研究では、地理的に広範囲に及ぶノード機能を仮想的に実現することにより、 経路選択処理の低減を図る新たなネットワークアーキテクチャを提案している。

研究内容

本研究では、IPレベルでのルーチング処理の低減を図るためにアメーバノードを効果的に導入した ネットワークアーキテクチャに関する研究を行っている。アメーバノードとは、電気信号に変換することなく 光信号のままスイッチングを行う光クロスコネクトルータを適応的にグループ化して相互結合し、 地理的に広範囲に位置するIPレベルのノード機能を仮想的に実現するものである。

ノード集合に対し、上位のネットワーク層では1つのルータの機能をもたせ、仮想的に1つのノードとして 扱うことで、ネットワーク層では非常にシンプルなトポロジを構築する。


研究紹介に戻る。